こんにちは。
陽だまり保健室です。
昨日は、アスリートにとって大切な「見る力」についてお話ししました。
今日は、五感のひとつ**「聞く」**について考えてみたいと思います。
スポーツというと、「よく見ること」が大切だと思われがちですが、実は私たちは耳からもたくさんの情報を受け取っています。
競技中、あなたはどんな「音」を聞いていますか?
スポーツにはたくさんの「音」がある
競技中、少し耳に意識を向けてみると、いろいろな音があることに気づきます。
バスケットボールなら、
・味方の「右!」「スクリーン!」という声
・ボールが床を弾む音
・シューズが床をこする音
・審判の笛
・相手選手の声
バレーボールなら、味方の声やボールを打つ音。
野球なら、バットにボールが当たる音や捕球音。
陸上競技なら、スタートの合図。
サッカーなら、味方の声だけでなく、ボールを蹴る音や近づいてくる選手の足音などもあります。
私たちは目だけでプレーしているわけではありません。
耳から入ってくる音も、プレーを判断するための大切な情報のひとつです。
「聞く → 気づく → 判断する → 動く」
大切なのは、ただ音が「聞こえている」ことではありません。
聞く
↓
気づく
↓
判断する
↓
動く
ここまでつながって、初めてプレーに生かされます。
たとえば、自分からは見えない後ろにいる味方が「こっち!」と声を出したとします。
その声を聞いて、
「後ろに味方がいる」
と気づき、
「ここにパスを出せる」
と判断して、動く。
音が次のプレーにつながっています。
音は「見えていない場所」の情報も教えてくれる
目で見ることと、耳で聞くことには少し違いがあります。
目から入ってくる情報は、主に自分が見ている方向から得られます。
でも音は、前だけではありません。
横からも、後ろからも聞こえてきます。
自分の視野に入っていない場所で起きていることに気づくきっかけになることもあります。
だからスポーツでは、
「見る力」と「聞く力」を一緒に使うこと
がとても大切なのです。
「聞こえる」と「聞く」は少し違う
普段の生活でも同じです。
私たちの周りには、いつもたくさんの音があります。
でも、そのすべてを意識しているわけではありません。
体育館に入ったとき、どんな音が聞こえますか?
外を歩いているときはどうでしょう。
鳥の声。
風で木の葉が揺れる音。
人の足音。
車や自転車が近づいてくる音。
少し意識して耳を澄ませてみると、今まで気づかなかった音が見つかるかもしれません。
「聞こえている」から「意識して聞く」へ。
これも感覚を使うということです。
ときにはイヤホンを外してみよう
最近は、通学や移動中、休憩時間など、イヤホンで音楽や動画を楽しむ時間が長くなっている人も多いと思います。
もちろん、好きな音楽を聴くことは気分転換にもなります。
試合前にお気に入りの音楽を聴いて気持ちを整えているアスリートもいるでしょう。
でも、ときにはイヤホンから流れてくる音をお休みする時間をつくってみませんか?
イヤホンを外して歩いてみる。
そして、
「今、どんな音が聞こえる?」
と耳を澄ませてみる。
右から聞こえる?
左から?
近い?
遠い?
何の音だろう?
そんなふうに周囲の音を意識してみるだけでも、普段とは違った感覚が得られます。
また、大きな音を長時間イヤホンで聞き続けることは耳への負担にもなります。
音楽を楽しむ時間と、耳を休ませる時間。
どちらも大切にしたいですね。
今日からできる「聞く力」のトレーニング
特別な道具は必要ありません。
練習中に、
「今、どんな音が聞こえている?」
と一度意識してみる。
散歩や通学中に、ときどきイヤホンを外して周りの音を聞いてみる。
練習が終わったら、
「今日はどんな声や音がプレーのヒントになった?」
と振り返ってみる。
そんな小さなことから始めてみてください。
ただし、周囲の音を聞くことに集中しすぎる必要はありません。
大切なのは、
必要な音に気づき、その情報を判断や動きにつなげること。
音を聞く時間と、音を探す時間
私たちは毎日、たくさんの音の中で生活しています。
でも、イヤホンやスマートフォンから流れてくる音だけではなく、ときには自分の周りにある音にも耳を向けてみてください。
昨日まで気づかなかった音が聞こえてくるかもしれません。
スポーツでも日常でも、
見る。
聞く。
感じる。
私たちは、いろいろな感覚から情報を受け取りながら動いています。
今日の練習や帰り道。
少しだけイヤホンを外して、
「今、自分には何が聞こえている?」
そんなことを意識してみませんか?
あなたの周りには、どんな音がありますか?
陽だまり保健室では、心と体、スポーツと健康について発信しています。
明日はまた、アスリートの「感覚」について一緒に考えてみたいと思います。


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