毎日、何気なくしている「食べる」ということ。
アスリートにとって食事は、体をつくり、エネルギーを補給するためにとても大切です。
「何を食べるか」
「どのくらい食べるか」
栄養について考える機会は多いと思います。
でも今日は少し視点を変えて、
「どう味わって食べている?」
ということを考えてみたいと思います。
アスリートの“感覚”シリーズ最終日は、「味わう」=味覚のお話です。
「味」は舌だけで感じているわけではない
私たちは食べ物を口に入れると、
「甘い」
「しょっぱい」
「酸っぱい」
「苦い」
「うま味」
などを感じます。
でも、食事のおいしさは味覚だけで決まるわけではありません。
香りや食感、温度、見た目など、さまざまな感覚から入ってきた情報が合わさって、私たちは「おいしい」と感じています。
たとえば鼻がつまっていると、いつもの食事なのに「あまり味がしない」と感じることがありますよね。
昨日紹介した**「香りを感じる力」**も、「味わう」ことと深く関係しています。
いつもの味が違って感じること、ない?
「今日はなんだか食欲がない」
「いつも好きなものなのに、おいしく感じない」
反対に、
「練習のあとのごはん、すごくおいしい!」
そんな経験はありませんか?
味や食欲の感じ方は、体調や疲労、緊張、ストレスなどによって変化することがあります。
だから、
「今日はいつもと違うな」
と気づくことも、自分のコンディションに目を向けるきっかけのひとつになります。
味覚だけで体調を判断することはできませんが、普段の自分を知っているからこそ気づける変化があります。
アスリートこそ「味わって食べる」
練習や試合、学校生活で忙しいと、
スマホを見ながら急いで食べる。
時間がないから、とにかく口に入れる。
「これを食べなきゃ」と栄養だけを考えて食べる。
そんな食事になることもあるかもしれません。
でも、ときには少しだけゆっくり食べてみませんか?
「どんな味がする?」
「どんな香り?」
「どんな食感?」
「今、おいしいと感じている?」
食べることに意識を向けると、自分の感覚にも意識が向きます。
「食べる」は体とのコミュニケーション
食事をしながら、
「今日はお腹が空いているな」
「思ったより食べられないな」
「今日はこれがおいしく感じる」
そんな自分の感覚に気づくことも大切です。
アスリートにとって食事は、もちろん体をつくるためのもの。
でも、それだけではなく、
今の自分の心や体に気づく時間
にもできるのではないでしょうか。
栄養の数字だけを見るのではなく、自分の感覚にも少し耳を傾けてみてください。
5日間の「感覚」を振り返ってみよう
今回のシリーズでは、
「見る」
「聞く」
「体で感じる」
「香りを感じる」
そして今日の「味わう」
と、アスリートを支えるさまざまな感覚について紹介してきました。
競技中、私たちはひとつの感覚だけを使っているわけではありません。
周囲を見て、音を聞き、自分の体の位置やバランスを感じる。
そして日常生活では、香りや味を感じながら心と体を整えていく。
たくさんの情報を受け取りながら、
感じる → 気づく → 判断する → 動く
へとつなげています。
だからこそ、まずは
「自分は今、何を感じている?」
と気づくこと。
それが、自分の体を知る小さな一歩になるかもしれません。
明日は「体で感じる力」を実践編へ!
5日間の感覚シリーズは今日で一区切り。
でも、ここで終わりではありません。
シリーズの中でも紹介した、
「固有感覚」と「前庭感覚」
について、
「じゃあ、その感覚はどうやって使えばいいの?」
「普段のトレーニングで意識する方法はある?」
と思った人もいるかもしれません。
そこで明日は実践編!
アスリートの体で感じる力を高めるには?固有感覚・前庭感覚を使う7つのトレーニング
を紹介します。
片足立ちやバランスを使った動きなど、特別な道具がなくても取り入れやすい方法を中心に、ポイントや注意点も含めて詳しく紹介する予定です。
「知る」から、今度は「やってみる」へ。
明日の記事もぜひチェックしてみてください。


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