部活動やスポーツの試合中、
「足がつった!」
そんな経験はありませんか?
足がつると、
「水分不足かな?」
と思う人も多いかもしれません。
実際に暑い季節の運動では、水分補給はとても大切です。
しかし不思議なのは、同じチームで同じ練習をしていても、足がつる人と全くつらない人がいることです。
なぜそのような違いがあるのでしょうか?
今回はスポーツ中の足のつりについて、最近の研究でわかってきたことを紹介します。
足がつるのは水分不足が原因?
以前は、
「足がつるのは脱水やミネラル不足が原因」
と考えられていました。
確かに汗をかくと、
・水分
・ナトリウム
・カリウム
などが失われます。
そのため脱水状態になると、足がつりやすくなることがあります。
特に夏場の運動では、こまめな水分補給が欠かせません。
しかし実際には、
しっかり水分補給をしているのに足がつる選手もいます。
反対に、同じ環境でも全くつらない選手もいます。
そこで近年は、水分不足だけでは説明できないのではないかと考えられるようになりました。
近年注目されている「筋疲労説」
現在有力とされている考え方の一つが、
「筋疲労による神経のコントロール異常」
です。
少し難しく聞こえますが、簡単に言うと、
筋肉が疲れる
↓
筋肉を動かす神経のバランスが崩れる
↓
筋肉が強く収縮する
↓
足がつる
という流れです。
そのため、
・試合終盤
・延長戦
・長時間の練習
などで足がつりやすくなると考えられています。
プロ選手でも足がつる理由
テレビでスポーツ観戦をしていると、試合終盤に選手が倒れ込み、足を伸ばしてもらっている場面を見たことがあるかもしれません。
プロ選手は、
・食事管理
・水分管理
・睡眠
・コンディション調整
を徹底しています。
それでも足がつることがあります。
これは決して管理不足ではなく、高いレベルで体を使い続けた結果、筋肉が限界に近づいているサインとも考えられています。
なぜ足がつりやすい人とつりにくい人がいるの?
ここが多くの人が疑問に思うところです。
実は現在の研究でも、
「これが決定的な原因です」
とはまだ言い切れません。
しかし次のような要因が関係していると考えられています。
① 筋肉の疲れやすさ
同じ練習でも疲れ方には個人差があります。
筋力や持久力の違いによって、筋肉への負担も変わります。
② 柔軟性
ふくらはぎや太ももの筋肉が硬い人は、足がつりやすい傾向があると言われています。
③ 疲労回復力
睡眠不足や疲労の蓄積が続くと、足がつりやすくなる可能性があります。
④ 発汗量
汗の量には個人差があります。
たくさん汗をかく人ほど、水分や塩分を失いやすくなります。
⑤ 体質
昔からよく足がつる人もいれば、ほとんどつらない人もいます。
神経や筋肉の反応には個人差があり、体質も関係している可能性があると考えられています。
保健室でもよく聞かれた相談
養護教諭として保健室にいた頃、
「ちゃんと水分を飲んでいるのに足がつるんです」
という相談を受けることがありました。
そのたびに、
「水分不足だけが原因ではないのかもしれない」
と感じていました。
最近の研究を知ると、現場で感じていた疑問ともつながるように思います。
足がつらないためにできること
足のつりを完全に防ぐ方法はありません。
しかし、次のことは予防につながると考えられています。
・こまめな水分補給
・バランスの良い食事
・十分な睡眠
・ストレッチ
・練習後の疲労回復
頑張ることと同じくらい、休むことも大切です。
まとめ
スポーツ中の足のつりは、水分不足だけが原因ではありません。
近年では、筋肉の疲労や神経の働き、体質など様々な要因が関係していると考えられています。
もし足がつってしまったとしても、
「水分が足りなかったからだ」
と決めつける必要はありません。
頑張ってきた体からのサインかもしれません。
日頃のコンディション作りを大切にしながら、スポーツを楽しんでいきたいですね。


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