「プールのあとに頭が痛い…」
夏になると、学校の水泳授業やレジャープールを楽しむ機会が増えます。
その一方で、
- 「泳いだあとに頭が痛い」
- 「子どもがプールのあと頭痛を訴える」
- 「熱中症なの?」
と心配になる保護者の方も少なくありません。
実は、プール後の頭痛にはいくつかの原因があり、子どもは大人より起こりやすい特徴があります。
今回は、その理由と予防法を分かりやすくご紹介します。
プール後に頭痛が起こる主な原因
① 軽い脱水(水分不足)
「プールに入っているから水分は大丈夫」
と思いがちですが、実はそうではありません。
泳いでいる間も体は汗をかいています。
さらに、
- 日差し
- プールサイドの暑さ
- 運動による発汗
が重なることで、水分不足になりやすくなります。
子どもは夢中で遊ぶため、喉の渇きを感じても我慢してしまうこともあります。
軽い脱水でも
- 頭痛
- めまい
- だるさ
などの症状が現れることがあります。
② 息継ぎがうまくできていない
泳ぎ始めたばかりの子どもは、
- 息を止めすぎる
- 息継ぎが苦手
- 呼吸が浅い
ことがあります。
すると、一時的に酸素や二酸化炭素のバランスが変化し、頭痛を感じることがあります。
「酸欠」と言われることもありますが、多くは呼吸の乱れによる一時的な変化です。
③ 首や肩の筋肉が緊張する
泳ぐときに
「力を入れて泳ぐ」
子どもは少なくありません。
すると、
- 首
- 肩
- 背中
の筋肉が緊張し、筋肉の疲労から頭痛が起こることがあります。
特にクロールや平泳ぎでは首に負担がかかりやすくなります。
④ 冷たい水による血管の変化
冷たい水に入ると、体は急激な温度変化を感じます。
その刺激で血管が収縮・拡張し、頭痛が起こることがあります。
片頭痛がある人では、この刺激がきっかけになることもあります。
⑤ 熱中症の初期症状の場合も
夏は
- プール前後の移動
- 炎天下での待機
- プールサイドでの見学
などで暑さにさらされます。
そのため、
「プール後の頭痛」
と思っていても、
実際には熱中症の初期症状であることもあります。
特に
- 強いだるさ
- 吐き気
- めまい
がある場合は注意が必要です。
子どもの方が頭痛になりやすい理由
子どもは大人より
● 体温調節機能が未熟
冷えや暑さの影響を受けやすく、体への負担が大きくなります。
● 水分不足になりやすい
喉の渇きを感じても遊びに夢中になり、水分補給を忘れがちです。
● 泳ぎ方が未熟
呼吸やフォームが安定しておらず、余計な力が入りやすくなります。
● 疲れをうまく表現できない
「疲れた」と言えず、頭痛という形で体がSOSを出すこともあります。
家庭でできる予防法
✔ プール前後に水分補給
喉が渇く前に飲むことがポイントです。
✔ 無理に泳ぎ続けない
疲れたらしっかり休憩を取りましょう。
✔ 首や肩のストレッチ
泳ぐ前後に軽く動かすだけでも筋肉の緊張を和らげられます。
✔ 体を冷やしすぎない
寒いと感じたら一度プールから上がり、体を温めましょう。
✔ 睡眠と朝食をしっかり
疲れが残っている日は頭痛が起こりやすくなります。
こんな症状があるときは早めに受診を
次のような症状がある場合は、単なるプール後の頭痛ではない可能性があります。
- 強い頭痛が続く
- 嘔吐を繰り返す
- 意識がぼんやりする
- 高熱がある
- 手足が動かしにくい
- 何度も繰り返す頭痛
熱中症や感染症、脳の病気などが隠れていることもあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
まとめ
プール後の頭痛は、
- 水分不足
- 呼吸の乱れ
- 首や肩の筋肉の緊張
- 冷たい水による血管の変化
- 熱中症
など、いくつかの原因が重なって起こることがあります。
特に子どもは、大人より体温調節や水分管理が未熟なため、頭痛が起こりやすい傾向があります。
プールは夏の楽しい思い出づくりに欠かせない活動です。
だからこそ、正しい知識で予防し、安心して夏を楽しみたいですね。
🌿陽だまり保健室より
保健室では、夏になると「プールのあと頭が痛い」という相談を受けることがあります。
「ただ疲れただけかな?」と思う症状の中にも、体からの小さなSOSが隠れていることがあります。
子どもの様子をよく観察しながら、水分補給や休憩を大切にして、元気に夏を過ごしましょう。


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