料理中に熱い鍋に触れてしまったり、熱湯がかかってしまったり。
子どもが熱い飲み物をこぼしてしまうこともあります。
そんなとき、とっさに
「とにかく冷やさなきゃ!」
と思いますよね。
でも、
「保冷剤で冷やしていい?」
「水ぶくれはどうしたらいい?」
「何分くらい冷やせばいいの?」
と聞かれると、意外と迷うものです。
今回は、家庭でやけどをしたときに知っておきたい応急処置についてまとめます。
やけどをしたら、まず流水で冷やそう
やけどをしたときに最初にしたいことは、できるだけ早く患部を冷やすことです。
小さな範囲のやけどであれば、水道の流水を使って冷やします。
海外の熱傷医療では「20分間の流水による冷却」が推奨されており、日本赤十字社では「痛みが取れるまで冷やす」としています。
目安として、15〜20分程度、無理のない範囲でしっかり冷やすと覚えておくとよいでしょう。
冷やすことで、皮膚に残っている熱を取り除き、やけどが深くなるのを防ぐとともに、痛みや腫れを軽減する効果が期待できます。
ただし、蛇口の水を勢いよく患部に当てる必要はありません。
特に水ぶくれができている場合は、強い水圧を直接当てず、やさしく冷やしましょう。
保冷剤を直接当てるのは避けよう
「冷やすなら、保冷剤の方が早いのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、氷や保冷剤などをやけどした皮膚に直接当てることはおすすめできません。
冷たすぎるものを直接当てると、血管が強く収縮して血流が低下し、かえって皮膚の組織を傷める可能性があります。
やけどは「冷たければ冷たいほどいい」わけではありません。
基本は、冷たい水道水を使って冷やすことです。
服の上からやけどしたら、無理に脱がせない
熱湯などが服の上からかかった場合、
「早く服を脱がせなきゃ!」
と思うかもしれません。
でも、皮膚に服がくっついている場合、無理にはがすと皮膚まで傷つけてしまうことがあります。
その場合は、無理に脱がさず、衣服の上から流水で冷やします。
指輪や腕時計などは、腫れてくると外せなくなることがあるため、患部にくっついていなければ早めに外しておきましょう。
水ぶくれは破らないで
やけどのあとにできる「水ぶくれ」。
気になって、つぶしたくなってしまうかもしれません。
でも、自分で破るのはやめましょう。
水ぶくれの皮膚は、その下にある傷ついた部分を外部の刺激などから守っています。
破れてしまうと傷口が露出し、細菌が入りやすくなる可能性があります。
そのまま保護し、必要に応じて医療機関で処置してもらいましょう。
特に子どものやけどには注意
子どもは大人と比べて皮膚が薄く、同じ温度・同じ時間の接触でも、やけどが深くなりやすいと考えられています。
さらに、体が小さいため、同じ大きさのやけどでも体全体に占める割合が大きくなります。
熱い飲み物、炊飯器や電気ケトルの蒸気、鍋、アイロン、ストーブなど、家庭の中にもやけどの原因はたくさんあります。
そしてもう一つ、子どもを冷やすときに注意したいのが低体温です。
やけどを冷やすことは大切ですが、広い範囲を長時間冷やすと体温まで下がってしまうことがあります。
特に乳幼児では注意が必要です。
患部は冷やしながらも、やけどしていない部分はタオルや衣類などで保温しましょう。
こんなやけどは医療機関へ
小さくて赤みだけの軽いやけどなら、冷却後に様子を見ることもあります。
一方で、
・水ぶくれができている
・白っぽくなっている、黒く焦げている
・やけどの範囲が広い
・顔、手、足、関節、陰部などのやけど
・痛みが強い
・子どものやけどで程度が判断できない
・低温やけど
・化学薬品や電気によるやけど
などの場合は、医療機関への相談・受診を考えましょう。
特に、白くなっている、黒く焦げている、感覚が鈍いといった場合は、見た目以上に深いやけどの可能性があります。
やけどの応急処置、覚えておきたい4つ
突然のやけどでは、慌ててしまうものです。
そんなときは、まずこの4つを思い出してください。
① すぐに流水で冷やす
② 氷や保冷剤を直接当てない
③ 水ぶくれは破らない
④ 子どもは冷やしすぎにも注意する
そして、「これくらいなら大丈夫かな?」と迷ったときには、無理に家庭だけで判断せず、医療機関に相談しましょう。
やけどは、起きた直後の対応がとても大切です。
いざというときに慌てないためにも、家族みんなで「やけどをしたらまず流水」と覚えておきたいですね。
※この記事は一般的な応急処置について紹介したものです。やけどの程度や部位、年齢などによって必要な対応は異なります。症状が強い場合や判断に迷う場合は医療機関へ相談してくださいね。


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