「元気に遊んでいるから大丈夫」
「水が欲しいって言わないから、脱水ではなさそう」
暑い季節、子どもの様子を見てそう思うことはありませんか?
でも、子どもは大人より体の水分バランスが変化しやすく、遊びに夢中になっていると、のどの渇きをうまく伝えられないこともあります。
一見元気そうでも、水分が不足し始めていることがあります。
今回は、家庭でもチェックしやすい「子どもの脱水のサイン」と、水分補給のポイントを紹介します。
「隠れ脱水」ってなに?
「隠れ脱水」は正式な病名ではありませんが、はっきりとした脱水症状が出る前の、水分不足に気づきにくい状態を表す言葉として使われています。
子どもは汗をたくさんかいていても、そのまま元気に遊んでいることがあります。
特に夏は、
・外遊びやスポーツでたくさん汗をかく
・寝ている間にも汗をかく
・遊びに夢中で水分補給を忘れる
・自分から「のどが渇いた」と言わない
などが重なるため注意が必要です。
「元気かどうか」だけではなく、いつもと違う小さな変化にも目を向けてみましょう。
サイン① おしっこの色をチェック
家庭で確認しやすいポイントのひとつが、おしっこの色や回数です。
水分が足りなくなってくると、尿の量が減ったり、色がいつもより濃くなったりすることがあります。
「今日はトイレにあまり行っていないな」
「いつもよりおしっこの色が濃いな」
そんな時は、水分が足りているか確認してみましょう。
ただし、尿の色は食べ物や薬、ビタミン剤などの影響を受けることもあります。色だけで脱水と決めつけず、ほかの症状と合わせて見ることが大切です。
サイン② 唇や口の中が乾いていない?
もうひとつチェックしたいのが、唇や口の中です。
水分不足になると、
・唇が乾いている
・口の中が乾いている
・舌が乾燥している
といった変化が見られることがあります。
普段の子どもの唇や口の状態を知っておくと、「今日はいつもより乾いているかも」と気づきやすくなります。
サイン③ いつもと違う様子にも注意
脱水が進んでくると、
・なんとなく元気がない
・ぼーっとしている
・だるそう
・頭が痛いと言う
・食欲がない
・機嫌が悪い
などの変化が出ることもあります。
暑い日は「疲れただけかな?」と思ってしまいがちですが、おしっこの量や色、口の乾きなども一緒に確認してみてください。
朝の水分補給も忘れずに
意外と忘れやすいのが、朝の水分補給です。
寝ている間にも、呼吸や汗などによって体から水分は失われています。
特に暑い時期は寝汗をかきやすいため、起きたら朝食とともに水やお茶などで水分をとる習慣をつけておくとよいでしょう。
「学校に着いてから飲めばいい」ではなく、家を出る前にも水分補給を。
朝食で汁物や果物などを取り入れることも、水分を補う方法のひとつです。
「のどが渇いた」と言う前に水分補給を
子どもの水分補給で大切なのは、のどが渇くまで待たないことです。
外遊びやスポーツの日は特に、
・朝起きた時
・家を出る前
・遊びや運動の前
・活動中の休憩
・帰宅した時
など、タイミングを決めてこまめに水分をとると忘れにくくなります。
大量に一気飲みするより、こまめに補給することを意識しましょう。
たくさん汗をかく運動や長時間の屋外活動では、水分だけでなく塩分補給も必要になる場合があります。
こんな時は早めに医療機関へ
水分をとらせても、
・ぐったりしている
・呼びかけへの反応がおかしい
・水分が飲めない、吐いてしまう
・おしっこが極端に少ない、長時間出ていない
・口の中がひどく乾いている
・強い頭痛や吐き気などがある
といった場合は、脱水や熱中症が進んでいる可能性があります。
「いつもの様子と違う」と感じたら、無理に家庭だけで様子を見続けず、医療機関への相談・受診を検討してください。
元気そうな時こそ、小さなサインをチェック
子どもの脱水は、「ぐったりしてから気づく」のではなく、その前の変化に気づくことが大切です。
暑い日は、
「おしっこの色や回数はどうかな?」
「唇や口は乾いていないかな?」
「朝、水分をとったかな?」
と、ちょっと確認する習慣を。
元気いっぱいに見える日でも、こまめな水分補給を心がけて、暑い季節を元気に乗り切りましょう。


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