夏休み明け、頭痛・腹痛が増えるのはなぜ?子どもの体に出る「新学期のサイン」

夏休みが終わり、新学期が始まる頃。

朝になると、

「頭が痛い…」
「お腹が痛い…」
「なんか気持ち悪い…」

そんなことを言い出す子どもはいませんか?

昨日までは元気だったのに、学校へ行く朝になると体調が悪くなる。

そんな様子が続くと、

「学校に行きたくないだけなのかな?」
「休ませていいのかな?」

と、親としても迷いますよね。

でも、子どもの頭痛や腹痛は、決して「気のせい」とは限りません。

夏休み明けは、生活リズムの変化や睡眠不足、暑さ、学校生活への緊張や不安など、いくつもの要因が重なりやすい時期です。

今回は、夏休み明けに子どもが頭痛や腹痛を訴えるときに考えたいことと、家庭でできる対応についてお話しします。

① 夏休み中に生活リズムがずれていませんか?

夏休み中は、

  • 夜寝る時間が遅くなる
  • 朝起きる時間も遅くなる
  • 食事の時間が不規則になる
  • 昼寝が長くなる

など、学校があるときとは生活リズムが変わりがちです。

ところが新学期が始まると、突然いつもの時間に起きて学校へ行かなければなりません。

体がまだ夏休みモードのままなのに、生活だけが一気に学校モードへ。

その結果、睡眠不足になったり、朝になっても体が十分に目覚めなかったりして、頭痛・だるさ・食欲低下などの不調につながることがあります。

「最近何時に寝ているかな?」

まずは睡眠時間や起床時間を振り返ってみましょう。

② 朝ごはん・水分不足もチェック

新学期が始まる時期は、まだまだ暑い日が続きます。

朝なかなか起きられず、

「時間がないから朝ごはんはいらない!」

と、何も食べずに学校へ行っていませんか?

また、寝ている間にも体から水分は失われています。

起きてからほとんど水分を取らないまま登校すると、水分不足も心配です。

頭痛やだるさがあるときには、学校へのストレスだけを考えるのではなく、

睡眠・朝食・水分・暑さ

など、体調に影響する要因も一緒に確認してみてください。

③ 「学校が始まる」という緊張が体に出ることも

夏休み明けは、子どもにとっても大きな環境の変化です。

「友達とうまくやれるかな」
「勉強についていけるかな」
「先生に会うのが嫌だな」
「部活に行くのがしんどいな」

大人から見ると小さなことに思えても、子どもにとっては大きな心配になっていることがあります。

そして、本人がその不安に気づいているとは限りません。

ストレスや緊張によって自律神経の働きが影響を受け、頭痛や腹痛、吐き気、食欲低下などの身体症状として現れることもあります。

つまり、

「学校に行きたくないから、痛いふりをしている」

とは限らないということです。

本人が本当に「痛い」「気持ち悪い」と感じていることもあります。

④ 朝だけ痛くなるのは「仮病」?

学校へ行く時間になると、

「お腹が痛い」

と言っていたのに、休むことが決まると少し元気になる。

お昼頃には普通にテレビを見たり、ゲームをしたりしている。

そんな姿を見ると、

「やっぱり学校に行きたくなかっただけ?」

と思ってしまうかもしれません。

でも、学校へ行くことへの緊張が強くなる時間帯に症状が現れ、安心できる環境になることで症状が軽くなることもあります。

元気になった=最初から痛くなかった

とは限りません。

「またお腹痛いの?」

ではなく、

「お腹が痛いんだね」

「今日はどんな感じ?」

まずは、子どもが感じている症状をそのまま受け止めてみましょう。

⑤ ただし、すべてを「ストレス」で片づけないで

ここで気をつけたいことがあります。

夏休み明けに頭痛や腹痛が続いているからといって、

「新学期だからストレスだろう」
と決めつけるのも避けたいところです。

頭痛や腹痛には、さまざまな原因があります。

症状が強い、何度も繰り返す、長く続く、発熱や繰り返す嘔吐などほかの症状がある、いつもと明らかに様子が違うなど、気になる症状がある場合には医療機関への相談を検討してください。

特に、急激に強くなる頭痛、意識がおかしい、けいれん、激しい腹痛、血便などがある場合は、早めの医療機関受診が必要です。

「学校に行きたくないだけ」と決めつけない。
でも、「きっとストレス」と決めつけることもしない。

まずは子どもの体の状態を見ることが大切です。

⑥ 「どうして?」と聞きすぎなくても大丈夫

子どもが頭痛や腹痛を訴えると、

「学校で何かあった?」
「友達と何かあった?」
「先生に何か言われた?」

と、原因を知りたくなりますよね。

もちろん、子どもが話したそうなら聞いてあげることは大切です。

でも、本人にも理由が分からないことがあります。

そんなときに何度も「どうして?」と聞かれると、子ども自身も苦しくなってしまうことがあります。

「何か心配なことある?」

「今は話したくなかったら、話さなくてもいいよ」

そんな声かけでも十分です。

今すぐ答えを出すことより、子どもが話したくなったときに話せる余白を残しておくことを大切にしてみてください。

⑦ 学校に相談するという選択肢も

体調不良が続く場合には、家庭だけで抱え込まず、学校に相談してみるのも一つの方法です。

担任の先生だけでなく、養護教諭(保健室の先生)に相談する方法もあります。

学校での様子と家庭での様子を合わせてみることで、気づけることがあるかもしれません。

「朝になるとお腹が痛くなることが増えています」

そんな一言を学校に伝えておくだけでも、学校側が子どもの様子を見守りやすくなります。

まとめ|頭痛・腹痛も「いつもと違う」のサイン

夏休み明けに子どもが訴える頭痛や腹痛。

その背景には、

  • 睡眠不足や生活リズムの乱れ
  • 朝食や水分不足
  • 暑さによる体への負担
  • 新学期への緊張や不安
  • 体の病気

など、さまざまな可能性があります。

大切なのは、最初から原因を一つに決めつけないことです。

「痛い」という子どもの言葉を、まず受け止める。

そして、睡眠や食事などの生活を確認しながら、子どもの「いつもと違う」が続いていないか見てみてください。

新学期は、子ども自身が思っている以上にエネルギーを使う時期でもあります。

少し立ち止まる日があってもいい。

家庭だけで難しいときには、学校や医療機関など、周りの力も借りながら子どもの様子を見守っていきましょう。

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