〜熱中症対策と歯を守るために知っておきたいこと〜
暑くなる時期になると、
子ども達の部活や運動時に欠かせなくなる「スポーツドリンク」。
熱中症対策として大切な一方で、
「虫歯になりやすいって本当?」
「歯が溶けるって聞いたけど…?」
と気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、歯科のエビデンスをもとに
スポーツドリンクと虫歯・酸蝕症(さんしょくしょう)の関係について、わかりやすくまとめます。
スポーツドリンクが歯に影響する理由
実はスポーツドリンクには、
- 糖分
- 酸
の両方が含まれています。
この2つが、歯に影響すると言われています。
① 糖分による「虫歯リスク」
虫歯菌(ミュータンス菌)は、糖分をエサにして酸を作ります。
その酸によって、歯が少しずつ溶けていくのが虫歯です。
一般的なスポーツドリンク500mlには、
約30g前後の糖分が含まれているものもあります。
これは角砂糖にすると、
約6〜10個分程度になることも。
特に注意したいのは、
「ちょこちょこ飲み」
です。
一気に飲むよりも、
- 長時間ダラダラ飲む
- 少しずつ何回も飲む
- 口の中に糖分が残る
こうした飲み方の方が、虫歯リスクは高くなります。
② 酸による「酸蝕症(さんしょくしょう)」
虫歯とは別に、
酸で歯が溶ける「酸蝕症」
というものがあります。
歯は、
pH<5.4
くらいになると、表面が溶け始めると言われています。
一方、スポーツドリンクのpHは、
pH≈3.5−4.6
程度のものが多く、かなり酸性寄りです。
つまり、
飲み続けることで
歯が酸にさらされやすくなる
ということです。
特に、
- 部活中ずっと飲んでいる
- 寝る前に飲む
- 水代わりに毎日飲む
こうした習慣は注意が必要です。
実際の研究では?
近年の研究でも、
スポーツドリンクと歯の酸蝕との関連は多数報告されています。
また、運動中は唾液が減りやすく、
- 口の中を中和する力
- 歯を守る働き
が弱くなるため、さらに影響を受けやすいとも考えられています。
でも、スポーツドリンク=悪ではない
ここはとても大切です。
スポーツドリンクは、
- 大量に汗をかく
- 長時間運動する
- 熱中症リスクが高い
こうした場面では役立つ飲み物です。
特に夏場の部活では、
適切な水分・電解質補給は命を守ることにもつながります。
なので、
「絶対ダメ!」
ではなく、
“飲み方”が大切
なんです。
歯を守るためのポイント
✔ ダラダラ飲みを避ける
時間を決めて飲むだけでも違います。
✔ 飲んだ後に水やお茶を飲む
口の中の糖や酸を流しやすくなります。
✔ 寝る前は避ける
寝ている間は唾液が減るため、虫歯リスクが上がります。
✔ 飲んですぐの歯磨きは注意
酸で柔らかくなった歯を強く磨くと、傷つけることがあります。
飲んだ直後ではなく、
少し時間を空けてから歯磨きするのがおすすめです。
✔ 普段の水分補給は「水・麦茶」中心でOK
日常的にずっとスポーツドリンクにする必要はありません。
まとめ
スポーツドリンクは、
- 糖分
- 酸性
の影響で、
- 虫歯
- 酸蝕症
のリスクにつながる可能性があります。
でも、
大切なのは
「必要な時に、上手に使うこと」
です。
特にこれから暑くなる時期は、
- 熱中症予防
- 歯の健康
どちらも大切。
「飲ませない」ではなく、
“飲み方を工夫する”
ことが、子どもの歯を守るポイントかもしれません🌿
参考文献・参考サイト
・日本小児歯科学会
・神奈川県歯科医師会
・Sports Drinks and Dental Erosion: Systematic Review(2025)
・Brazilian Journal of Oral Sciences


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